珠洲には芸術祭を通じて生まれたたくさんの縁があります。
珠洲の祭りで使われる
「ヤッサー」の掛け声とともに、
珠洲に想いを寄せる人たちの心を復興に繋げていきます。
震災のあった日から
珠洲はまいにち変化している。
失われたもの
失われようとしているもの
変わらず残っているもの
さまざまな視点でみる、
珠洲の日々の記録。
能登半島の先端に位置する石川県珠洲市。
三方を海で囲まれ
「さいはての地」と呼ばれることも。
美しい里山里海の風景、
塩作りや祭りに代表される伝統文化、
そして、山と海の素材を生かした食。
この場所は残していきたい「豊かさ」に
溢れています。
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Photo: Kichiro Okamura
2つの顔をもつ海
日本海に面し荒々しい波と岩場の続く外浦。穏やかな波と砂浜が広がる内浦。そんな対照的な 2 つの表情を持つ珠洲の海。外浦の海では、冬になると季節風が強く吹き「波の花」を見ることができます。
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里山里海の豊かな食文化
珠洲は山の幸と海の幸の両方が採れる食材の宝庫。春にはタラの芽、わらび、ウドなどを使った山菜料理が食卓を彩り、海に近い地域では獲れたてのサザエの刺身やタコ飯、海藻のしゃぶしゃぶなどを食べることができます。また、発酵食や能登杜氏、ヨバレといった独特な食文化も残っています。
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地域で愛される祭り文化
珠洲に生まれ育った人は、「正月と盆に帰ってこなくても、祭りには帰ってこい」と言われるほど、大切にされている祭り。キリコ、燈籠山、曳山など、地区によって様々な特徴があり、高さ約 15m 以上の巨大なキリコもあります。地元食材を使ったご馳走を、身内や来てくれた人に赤御膳で振舞う「ヨバレ」という風習も残っています。
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揚げ浜式製塩の様子
受け継がれる伝統
田の神様を家へお招きして豊作を祈る農耕儀礼「あえのこと」。くみ上げた海水を塩田と呼ばれる砂浜に撒いてつくられる「揚げ浜式製塩」。釉薬(ゆうやく)を使わない黒色の焼き物「珠洲焼」。そのほかにも「能登瓦」や「珪藻土の七輪」など、伝統的な文化が地域の人たちの力によって脈々と守り受け継がれています。
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奥村浩之「風と波」
地域の人とつくりあげる
奥能登国際芸術祭2017年から3年おきに開催されている奥能登国際芸術祭。「最涯の芸術祭、美術の最先端」がテーマです。これまで国内外から22の国・地域から112組が参加しました。アーティストが奥能登・珠洲の潜在力を見出し、地域の人でも気づかない珠洲の豊かさを発見させてくれました。作品をつくる過程で地域の人や国内外のサポーターとの縁が生まれる芸術祭です。
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珠洲の復興は長い道のりです。
それでもまた珠洲を人が集う場所に
したいと願っています。
息の長い支援を続け、
珠洲と一緒に歩んでいきたい。
珠洲のこれからへ、
ご支援をよろしくお願いします。