2025年1月の活動をご報告します。
■今月の活動
1. 冬の大谷合宿の準備
9月の奥能登豪雨でも被害の大きかった大谷地区の希望をうけ、関係人口の拡大のため、冬場に地域と交流する企画を具体化しました。復興途上にある大谷地区でどのような交流ができるのか、さまざまなアイデアを出し合い、企画にまとめています。
各家庭で別れて障子貼りや部屋の片づけ、地区の方も集まった会食、大谷地区の方々と未来を語る打合せなどを想定しています。
2. サポートスズで旅行業取得
地域の魅力を発信しつつ、支援の輪を広げるため、(一社)サポートスズの事業として、地域の復興をテーマにした交流企画を継続して企画するため、(一社)サポートスズとして旅行業の取得の準備をしています。
3.奥能登アーカイブ「スズレコードセンター」開設準備
何かを残したいと思って動く人が多いほど、将来に多様な豊かさを引き継げるのではないかということで、地域に根ざしたアーカイブをつくろうとしています。
奥能登アーカイブの拠点を「スズレコードセンター」とし、2025年4月をめどに活動開始するための準備をしています。地域の方の記録を預かるためのフロー、預かったデータの保管・活用の仕方などのシステムを準備しています。
1月9、10日には奥能登アーカイブをディレクションいただく甲斐賢治さんが現地を訪れ、課題・進捗状況の確認を行いました。
関連する企画で、家主が希望すれば、珠洲市で解体が進む家屋の記録する「出張レコード」の準備をはじめました。
4. ヤッサープロジェクトの振り返り、次年度の活動方針の検討
今年度の活動を振り返り、次年度に向けた具体的な活動方針を検討し、優先順位を付けて議論を進めています。2025年3月を目途に、報告書を発行します。
■珠洲のようす
珠洲市復興計画(案)のパブリックコメントが2024年12月27日から2025年1月25日までの期間に実施され、19名(団体を含む)から83件の意見が寄せられました。意見の内容は、人口減少と少子高齢化を見据えた新規事業、震災や豪雨の影響をうけたインフラ設備の強化、出産や子育てにかかる費用や体制への要望、教育、観光など、幅広いテーマが含まれています。これらの意見を踏まえ、最終的な復興計画が作成される予定です。
▼「珠洲市復興計画(案)に関するパブリックコメントの実施結果について」
https://www.city.suzu.lg.jp/uploaded/attachment/8174.pdf
〈住居〉
2024年元日の地震後、1月6日には20箇所以上避難所が開設され7122名の方が身を寄せましたが、1月には市内1ヶ所(9名)となった避難所が閉鎖しました。
現在建設が完了している仮設および復興住宅は現在1718戸、計画および建設途中のものは22戸です。
地震により全壊または半壊となった家屋等の解体・撤去を公費で賄う「公費解体」は、申請件数4,943件に対し、3,037件が実施されました。
〈上下水道〉
断水は早期復旧困難地区185戸を除き解消されています。断水の続く地域については以下を参照下さい。
▼上水道・下水道_珠洲市
https://www.city.suzu.lg.jp/site/r6-suido/
〈土砂撤去作業について〉
2024年9月21日前後に発生した奥能登豪雨により珠洲市も、特に日本海側の外浦では大きな被害を受けました。住民およびボランティア活動により、年末年始も泥掻き作業が続けられています。12月2日からは大谷地区で、大谷郵便局をはじめとして宅地内の土砂撤去が進められており、2月10日からは大谷川河口付近にも作業が入ります。
〈交通情報〉
通行止めなどの交通情報は以下を参照ください。
▼石川みち情報ネット~冬道路情報~
https://douro.pref.ishikawa.lg.jp/