12月の活動報告

2024年12月の活動をご報告します。

1.今月の活動

ヤッサープロジェクトの1年間を総括し、一社)サポートスズの理事会をはじめ、奥能登国際芸術祭実行委員会の役員会で活動内容も報告するとともに、2025年の活動方針についても協議しました。

2.活動内容 
■作品修繕

2024年に行った作品修繕内容をまとめ、今後の作品について、珠洲市と協議しました。
2024年の作品の修繕・保全活動は以下の通りです。
【1月~3月】
・全作品の被災状況の点検。
・スズ・シアター・ミュージアムおよび分館の、作品および建物破損部等の応急処置
・潮騒レストラン_内部片付け
・中島伽耶子『あかるい家』_建物の仮修繕
・さわひらき『幻想考”The Butterfly Dreams”』_作品一時撤去
・ひびのこづえ『スズズカ』_作品の一時撤去
【4月~7月】
・小山真徳『ボトルシップ』_作品基礎の一時たてなおし、地割れ部分の一時復旧 
・スズ・シアター・ミュージアム 光の方舟_飛散した作品の修繕および動線整備、敷地内の道路補修
【9月~12月】
・スズ・シアター・ミュージアム分館(大蔵ざらえ収蔵庫)_周囲泥掻き、破損民具の整理
・アレクサンドル・コンスタンチーノフ『珠洲海道五十三次』_撤去(珠洲市内保管)
・さわひらき『幻想考”The Butterfly Dreams”』_豪雨災害後の会場内外の泥掻き、浸水した床下通気

奥能登国際芸術祭実行委員会役員会への活動報告

12月21日(土)、奥能登国際芸術祭実行委員会役員会で、ヤッサープロジェクトの2024年の活動、2025年の予定について、報告しました。「地区の復旧・復興度合に応じて、ヤッサープロジェクトとしてイベントなどを展開してほしい。」「奥能登国際芸術祭の常設作品なども活かし、観光誘客につなげてほしい。」といった声が寄せられました。

■一社)サポートスズ理事会での活動報告

12月12日(木)、サポートスズの理事会で、ヤッサープロジェクトの2024年の活動、2025年の予定について、報告しました。2025年についても、サポートスズとアートフロントギャラリーで連携しながら、ヤッサープロジェクトの事務局を担うことが確認されました。「奥能登アーカイブ」のための拠点準備、震災復興ツアーへの対応などが話し合われました。

■珠洲市復興計画への意見提出

7月から始動した、珠洲コミュニティデザインプロジェクト「ちゃべちゃべサロン」では、外浦、内浦、金沢の3か所で、珠洲の方々が語り合う場をつくり、珠洲市の復興計画(案)に対する要望や意見を集めてきました。それらをまとめ、珠洲市の復興本部へ提出しました。
復興計画(案)は2024年12月27日に珠洲市のホームページにて公表され、2025年1月25日を締切として、意見募集されています。    

▼珠洲市復興計画(案)に関する意見募集(パブリックコメント)
https://www.city.suzu.lg.jp/site/r6-notohantou/19975.html

3.珠洲のようす

復興計画の策定に向けた地区住民意見交換会が、市内10地区(大谷、日置、若山、三崎、蛸島、正院、直、飯田、上戸、宝立)にある体育館、公民館で開催されました。

▼意見交換会議事録

第1回意見交換会_議事要旨 [PDFファイル/1.98MB]
第2回意見交換会_議事要旨 [PDFファイル/2.15MB]
第3回意見交換会_議事要旨 [PDFファイル/1.9MB]

〈住居〉
珠洲市内には現在1か所の避難所があり、9人が避難しています。建設が完了している仮設および復興住宅は現在1,718戸、計画および建設途中のものは22戸です。
地震により全壊または半壊となった家屋等の解体・撤去を公費で賄う「公費解体」は、申請件数4,841件に対し、2,858件が実施されました。
大谷地区では、大谷小中学校校舎を避難所として利用してきましたが、仮設住宅の完成に伴い、避難所は閉鎖となり、12月26日に住民の皆さんで引っ越しが行われました。。
〈上下水道〉
断水は、早期復旧困難地区●291戸を除き、解消されています。断水の続く地域について以下を参照ください。
▼上水道・下水道_珠洲市
https://www.city.suzu.lg.jp/site/r6-suido/ 
〈交通情報〉
通行止箇所は、12 月 26 日までに、計 19 箇所(地震 11、豪雨 8)まで減少しました。輪島市門前町と珠洲市間を結ぶ国道249号線沿岸部で、2つの迂回路が開通しました。中屋トンネル(輪島市)周辺では、12月25日に県道などを活用した迂回路が開通し、逢坂トンネル(珠洲市)周辺では、隆起した海岸を整備した道路が開通しました。当面の通行は、緊急車両や地元住民の車に制限されます。
詳細情報は、以下を参照ください。
▼石川みち情報ネット~冬道路情報~
https://douro.pref.ishikawa.lg.jp/
▼国土交通省「能登半島 道路の復旧状況(令和6年内の通行確保見通し)」(令和6年12月24日時点)
https://www.mlit.go.jp/common/001854093.pdf

4.1月の活動

■大谷合宿

大谷地区では、2024年元日の地震に加え、9 月の奥能登豪雨の被害も深刻で、アクセスも悪くなったことから復旧・復興の遅れが心配されています。今後、復興には関係人口が重要であることから、地域外の人が大谷地区の現在を体験する「大谷合宿」を企画し、準備しています。

■NOTONO NOW-現地のプレイヤーがまなざす能登のいま-

渋谷区にあるFabCafe Tokyoにて、能登の復興活動で活躍する方々を取り上げた展覧会が開催されます。ヤッサープロジェクトの広報・記録を担っている西海一紗さんも出展する予定です。
〈開催概要〉
期間:2025年1月17日(金)ー2025年2月5日(木)
会場:FabCafe Tokyo 東京都渋谷区道玄坂1-22-7 道玄坂ピア1F
参加費:無料
▼詳細はこちら
https://fabcafe.com/jp/events/tokyo/notono-now/



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